認証工場とは、地方運輸局長から認証を受けた自動車整備工場のことで、確かな技術を備えた整備士が点検・整備を行い、安心して任せられる事業所です。
自動車の整備を行うには、自動車の構造や装置に関する高度な知識と整備をするための設備及び技術が必要です。また近年、自動車の運転支援装置などの普及により、電子制御装置の故障や不具合により事故やトラブルにつながる事例が発生しています。このため、自動ブレーキ等に用いられる前方監視用のカメラやレーダーの軸の調整など、必ずしも取り外して行うことを要しない作業についても、その装置の作動に影響を及ぼす整備を適切に行うために基準が設けられました。従来の分解整備の範囲を、分解を伴わない電子制御装置にも拡大し、「分解整備」から「特定整備」に名称が変更されました。
自動車整備事業を経営するには、地方運輸局長の認証を受ける必要があります。
認証を受けていない者が自動車の特定整備事業を行うことは違法行為です。違反すると50万円以下の罰金が科される場合があります。
現在京都府下には約1700の近畿運輸局長認証工場があり、当会の開催する自動車整備や関係法令に関する研修・講習会を毎年受講し、整備技術の練磨に努めるとともに、常に自動車社会における整備事業の公共性と責務の重大性を認識し、顧客及び社会に対する責任を果たしています。
目印は認証標識(看板)
認証工場には必ず左の認証標識を掲示しておりますので、分解整備を伴う作業、車検や点検整備を依頼される時には、この黄色い看板があるかご確認ください。(写真は令和2年3月末までに認証を取得した整備工場に掲示されているものです。)
こちらの「プロの証看板」も、近畿運輸局長認証工場であり、自動車の分解整備事業を認められた信頼できる整備工場の証(あかし)です。(写真は令和2年3月末までに認証を取得した整備工場に掲示されているものです。)
電子制御装置整備の認証を取得した認証工場に掲げられる「プロの証看板」はこちらの新デザインの看板に移行中です。認証の対象装置の違いにより若草色と黄色の認証看板があることから、2色に塗り分けられています。(令和4年5月~ 近畿地区自動車整備連絡協議会作成)
この看板は、ハイブリッド車や電気自動車等の次世代自動車を取り扱える低圧電気取扱資格を持つ整備士がいる工場に掲げられています。