Edgeでの整備マニュアル情報の閲覧トラブルと対処方法

EdgeでFAINESを利用するための2つの設定が完了したら、整備マニュアル情報ページ(整備マニュアルの登録状況画面(◯・☓確認)で「実行」の後表示されるページ)を利用してみます。もし表示の崩れやクリックしてもページが切り替わらないなど問題があれば、「Internet Explorerモード(以下、IEモード)」でページを再読み込みします。IEモードでも解決しない場合は、IEモードの互換表示(ドキュメントモード)設定を行うことで、正常に利用できるようになります。

Edgeでの整備マニュアル情報の閲覧トラブルと対処方法

 

1 まずはEdgeで整備マニュアル情報を利用してみます。

Edgeで画面の表示やページの移動が問題なくできる場合、その整備マニュアルはEdge/Chromeでの表示に対応しています。

2 だめならIEモードでページを再読み込みしてみます。

Edgeでの閲覧で問題がある場合は、整備マニュアル情報ページを「Internet Explorerモードで再読み込み」します。IEモードにして画面の表示やページの移動が問題なくできる場合、その整備マニュアルはIEモード(互換表示:無)での表示に対応しています。

右整備マニュアル情報ページをEdgeのIEモードで再読み込みする方法

 

3 それでもだめならIEモードの互換表示設定をします。

IEモードでも問題がある場合は、その整備マニュアルはIEモード(互換表示:有)での表示に対応しています。IEモードでページを開いたまま、「互換表示(ドキュメントモード)設定」を行います。IEモードでのドキュメントモードを「IE7互換」に変更することで画面の表示やページの移動が問題なくできるようになります。

右IEモードの互換表示(ドキュメントモード)設定の方法

 

IEモードの互換表示設定とは

EdgeのIEモードは、サポートが終了したInternet Explorer11(以下、IE11)と同等の機能でウェブページを表示させます。

以前のFAINESはIE11が推奨環境でしたが、整備マニュアル情報の中にはIE11で互換表示設定をしないと正常に閲覧できないものがありました。IE11の互換表示設定とは、IEのバージョン7(IE7)と同等の機能でウェブページを表示させる設定であり、EdgeのIEモード(IE11互換)と、IE11の互換表示設定(IE7互換)では、表示するために必要な機能に違いがあります。

IE11で互換表示設定が必要な整備マニュアル情報は、EdgeのIEモードでも正常に閲覧できないのですが、現在各自動車メーカーは、FAINESで開示している整備マニュアル情報をEdgeで閲覧できるようデータの移行を進めているところですので、いずれEdgeで問題なく利用できるようになると思われます。

 
整備マニュアル情報ページをEdgeのIEモードで再読み込みする方法

FAINES(ファイネス)の整備マニュアルがEdgeで見れないときは

次のような表示になる場合は、ページをIEモードで再読み込みします。
画面ではInternet Explorerのポップアップブロック設定を変更するように出ていますが、IEモードで再読み込みすると正常に表示されます。また、Edgeで一見正常に表示されているようでも、クリックしてもページが切り替わらない、または表示が崩れる、などの現象がおきる場合もIEモードで再読み込みします。

IEモードにする必要がある例

 

(1)画面右上の「⋅⋅⋅」(「設定など(Alt+F)」)をクリックし、「Internet Explorer モードで再読み込みする」をクリック。

「Internet Explorer モードで再読み込みする」メニューがない場合は、Internet Explorerモードを利用するための設定を行ってください。

Eモードで再読み込み

インフォメーション再読み込み後、再度FAINES(ファイネス)にログインするよう促される場合もあります。その場合は再度ログインしてください。ログイン後は、再読み込み前のページがIEモードで表示されます。

 

(2)IEモードで正常に表示されました。

IEモードでは画面上部に「Internet Explorerモードになっています。ほとんどのページはMicrosoft Edgeでより適切に機能します」と表示されます。青い「Microsoft Edgeで開く」をクリックすると、IEモードが終了します。

IEモードで再読み込み完了

 

IEモードに切り替わる際、下のようなポップアップが表示されることがあります。このポップアップは、IEモードでアドレスバーの「e」アイコンをクリックするといつでも表示できます。「次回、このページをInternet Explorerモードで開く」は、OFFのままご利用ください。

 
IEモードの互換表示(ドキュメントモード)設定の方法

FAINES(ファイネス)の整備マニュアルがEdgeのIEモードでも見れないときは

IEモードにしても次の画像のように表示が崩れる場合や、項目をクリックしてもページが移動できないなどの問題がある場合は、IEモードの互換表示設定を行い、ページを再読み込みします。(現在、IEモードで互換表示設定が必要なページは、自動で互換モードに切り替わっていますので、この作業は不要です。)

IEモードでも表示に問題がある場合の例

 

URLの左にある「e」のアイコンをクリックし、IEモードの状態を示すポップアップの「互換表示でこのページを開く」をON(青色)にします。

別の互換表示設定方法

 

上記の方法でうまくいかない場合は、以下の方法をお試しください。

注意 IEモードで表示しているページを開いたまま、次の手順を行ってください。

(1)PCのスタートボタンを右クリックして、「ファイル名を指定して実行」をクリック。

ファイル名を指定して実行

 

(2)開いた「ファイル名を指定して実行」画面に%systemroot%\system32\f12\IEChooser.exeと入力して「OK」をクリックします。グレー地の文字列を選択し、コピーして貼り付けると簡単です。

入力

 

(3)開いた「F12 デバッグするターゲットの選択」画面に見える、該当ページ(IEモードで表示している整備マニュアル情報ページ)をクリック。
インフォメーション IEモードで開いているページがない場合は、表示されないため選択できません。

ターゲット選択

 

(4)開いた「F12開発者ツール」画面の、メニューバーの右端の▼(その他のツール)をクリックし、「エミュレーション」を選択。

エミュレーションを選択

 

(5)画面左の モード ドキュメントモード の「11(規定)」を、リストから「7」に変更します。

インフォメーションIEモードの互換表示(ドキュメントモード)の規定値は、IEモードで再読み込みしたページに記述されているソースコードにより「IE11互換(規定)」ではなく、「IE5互換(規定)」「IE7互換(規定)」のように表示されることもあります。

ドキュメントモードをリストから7に変更

注意 設定が終わっても、この「F12開発者ツール」画面は閉じないでください。

(6)ブラウザのIEモードで開いている整備マニュアル情報ページに戻り、ページを再読み込みします。(丸い矢印マークをクリックするか、キーボードのF5キーを押します。)

これで、IEモードの互換表示設定は完了し、整備マニュアルが利用できるようになりました。この車種の整備マニュアル情報ページを利用している間は、「F12開発者ツール」画面は閉じないでください。また、ドキュメントモードが「7」でうまくいかない場合は、F12開発者ツールのドキュメントモードを「5」や「10」などに変更してみてください。